原付の推奨オイルと交換時期

原付の推奨オイルと交換時期一覧(ホンダ・ヤマハ)

原付のオイル残量のチェック

2ストロークの場合

オイルの残量は、メーター内の警告ランプやオイルタンクのキャップを開けて中を覗いて残量をチェックします。2ストのエンジンオイルは、ガソリンと一緒に燃えるので補充しないと少しずつ減ってきます。オイルが減っていたら規定量まで２ストロークエンジンオイルを補充します。

4ストロークの場合

4ストロークエンジンの場合、潤滑方式によってウエットサンプとドライサンプの２つのタイプに分かれています。ウエットサンプは、エンジン底部にエンジンオイルを溜めておくナベ状の容器があり、ここに溜まっているオイルをポンプで吸い上げ各部にオイルを供給します。一方、ドライサンプもエンジン底部にオイルパン持っていますがあくまでも各部を潤滑したオイルを一時的に集めるだけで、そこから回収されたオイルは別のオイルタンクに送られます。

どちらも、最初にエンジンを2～3分暖気します。暖気したらエンジンを停止して1～2分後にオイル量をチェックします。オイルの量をチェックする時は、必ず平坦な場所で行います。

ウエットサンプの場合は、クランクケースにある点検窓orレベルゲージでオイル量をチェックします。点検窓の場合、オイル量がアッパーレベルとロワーレベルの間にあれば問題ないです。ゲージタイプは、緩めてねじ込まないようにして差し込みアッパーレベルとロワーレベルの間にオイルが付着すれば問題ないです。

ドライサンプの場合は、オイルタンクにあるゲージを緩めてねじ込まないようにして差し込みオイル量をチェックします。ギヤオイルは、クランクケースにあるゲージを緩めてねじ込まないようにして差し込みオイル量をチェックします。

４ストロークエンジン用と、２サストロークエンジン用とでは、オイルの成分が違います。４ストロークエンジン用は、ギアオイルも兼ねていますが２ストロークエンジン用はギアオイルとエンジンオイル（分離給油）は別々に分かれています。

4ストロークエンジンの場合、エンジン内部を潤滑したオイルに金属粉やオイルが蒸発して発生するスラッジなどのゴミが含まれているので、そのゴミを取り除くためのエンジンオイルフィルターが取り付けられています。このフィルターは、定期的に交換しなければいけません。交換時期は、定期的にオイルを交換してる場合は、1万～2万kmくらいで車種によって異なります。サービスマニュアルで確認しましょう。長期間オイル交換してない場合やオイルに水が混ざった場合は、オイルと一緒にフィルターも交換します。

原付のオイル交換に必要なもの

原付のオイル交換の方法

まず軍手をはめてエンジンの下にオイルの処理箱を置き、オイルの注入口のフタを外してから、エンジンの下にあるオイルのドレンボルトをメガネレンチで緩めます。地面を見て時計回りに回せば緩むので緩んだら最後は、手で回して外しましょう。メガネレンチで一気に回してしまうとオイルが流れ出て、ドレンボルトを処理箱に落としてしまうことがあります。ドレンボルトを外したらその状態で２～３分間放置してて自然にオイルが排出されるのを待ちます。

ウエットサンプの場合は、エンジン底部のオイルパンに設けられたドレンボルトを抜いてオイルを抜き取ります。ドライサンプ式の場合、別の部分に設けられたオイルタンクからもオイルを抜きます。

オイルが排出されたら、ドレンボルトを取り付けますが、この時ドレンボルトのワッシャーは新しいものに交換します。ワッシャーは、使い回すことも可能ですがワッシャーにネジ頭の形で段差ができるとオイル漏れの原因になります。

ドレンボルトを外した時と同じくらいの力で締め(締めすぎには、注意)、規定量のオイルをオイルジョッキに移し、オイル注入口よりゆっくり注ぎます。注意点としては、入れすぎたら抜くのがかなり面倒なので最初に入れる時は、規定量より少なめに入れて、レベルケージでオイル量を確認しながら、不足分を足すイメージでやりましょう。

ウエットサンプの場合は、クランクケース側面などに給油口がありますがドライサンプの場合は、オイルタンクがクランクケースとは別にあるので、その給油口から給油します。一部のドライサンプ車ではフレームがオイルタンクを兼用しているものもあり、給油口がフレームに取り付けられています。

オイルを入れたら、オイル注入口のフタを締め、エンジンをかけ、１～２分間アイドリングさせオイルをエンジン全体に行き渡らせます。

エンジンを停めてオイルゲージでオイルの量をチェックしアッパーレベルとロワーレベルの間にオイルが付着すればOKです。

抜き取った廃油は、絶対に下水に流しては、ダメです。汚れたオイルの処理箱を使用した場合は、通常の燃えるゴミとして処分できます(自治体によって違う場合もある)。 処理箱を使わない場合は、ガソリンスタンドなどで廃棄してもらいましょう。

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